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第21回広島県作業療法学会 実行委員会
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第21回広島県作業療法学会

学会長あいさつ 

第21回広島県作業療法学会 
学会長 西田 征治(県立広島大学)

 第21回広島県作業療法学会を2016年3月6日(日)に,本郷生涯学習センターにおいて開催いたします。

 近年,我が国では超高齢社会の進展に伴う認知症高齢者の増加,気候変動と災害,特別支援が必要な児童・生徒の増加,不登校,自殺や引きこもりといった社会問題を抱えています。このような背景の中,作業療法士は地域,学校,保育園,被災地など様々な場所で活躍することが期待されています。
 一方,作業療法の世界では作業を基盤とした実践が重要であるというコンセンサスが少しずつ得られてきています。それは,2004年に世界作業療法士連盟が「作業療法は,作業を通して健康と幸福を促進する専門職である」と定義を改訂したことや,国内では「作業は人を元気にする」というテーマで,学会や研修会が開催されるようになってきたことから理解できると思います。

 このように現在の社会情勢は,作業療法士が「作業」を固有の強みとして様々な領域で活躍する好機にあると言えます。しかし,臨床では作業を基盤とした実践が十分に行われているとは言い難い状況にあります。その理由には,作業を基盤とした実践の不明瞭さ,周囲からの機能訓練への期待,医学モデル重視の論調,作業重視にシフトすることへの不安,といった要因があるように思われます。これらの要因を検討することが,今後の作業療法の発展に必要だと考えられます。

 そこで本学会では,「作業を基盤とした実践への挑戦」をテーマとし,その実践の本質について理解を深め,今後の臨床実践に生かしていくための方策について討議したいと考えています。そして,多くの作業療法士が作業を基盤とした実践に挑戦するきっかけをつくりたいと考えています。
 基調講演では,齊藤さわ子教授(茨城県立医療大学)をお招きし,「作業を基盤とした実践のメリット・デメリット」をテーマに講演していただきます。また,シンポジウムでは様々な領域で作業を基盤とした実践に挑戦している臨床家や研究者に,実践内容やエビデンスについて報告していただき,その魅力や障壁の乗り越え方を討議したいと考えています。更に,一般演題では表彰制度を設け,優れた演題を表彰したいと考えています。

 最後になりますが,多くの皆様のご参加を,実行委員一同心からお待ちしております。


第21回広島県作業療法学会 
学会長 西田 征治(県立広島大学)





学会実行委員会 
  

第20回広島県作業療法学会実行委員
学会長 西田 征治(県立広島大学)
実行委員長 高木 雅之(県立広島大学)
実行委員長補佐 山地 早紀(興生総合病院)
企画(渉外) 永吉 美香(県立広島大学)
演題委員 中越 雄也(興生総合病院)
広報委員  西村 玲子(県立広島大学)
濱西 由希子(YMCA訪問看護ステーション・ピース)
会場委員 小林 優(公立みつぎ総合病院)
 会計 坂本 千晶(三原病院)
登録
(事前受付)
山西 葉子(県立広島大学)
会計監査 古山 千佳子(県立広島大学)
事務局 馬場 孝



(一社)広島県作業療法士会



第21回広島県作業療法学会
会場マップ
<本郷生涯学習センター>