この度、西日本豪雨災害で被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
数十年に一度という未曽有の大災害において多くの方が亡くなられ、さらに数多く皆さんの日常の生活が一晩の間に失われたことは慙愧に堪えません。発災から2週間以上が経過した現在でも避難されている皆様が多数おられ、避難所の慣れない生活で不自由をされておられることと思います。また、様々な被害によって今後の生活への先の見えない不安に押し潰されそうになられている方も多いのではないかと心痛めています。
私ども作業療法士は、すべて人に健康的で生き甲斐のある生活を営むための支援をすることを仕事にしており、人の生き甲斐は、自分の思い描いた生活の中にこそ存在すると確信しています。しかし、この度は自然の猛威により、唐突に想定外の状況に追いやられることになった方が多くおられます。そのすべての人(子供・大人・お年寄り、障がいのある人もない人も)が、それぞれ思い描く生活に一日も早く戻る事ができるよう、お手伝いをさせていただきます。広島県作業療法士会としても、多くの関連職種とチームを組みながら、各会員の職場や避難所、地域などの様々な場所で、皆さんの心も、身体も、家族も、住処も、生活も、地域も、すべての生活をとりまく環境の再興を目指して、全力でお手伝いをさせていただきたいと考えています。
一日も早く、皆さんの生活が取り戻せる事を心よりお祈り申し上げます。
平成30年7月23日
(一社)広島県作業療法士会会長 高木 節